起業家に役立つ、これからのニューノーマルを考えるオンライン朝活、「明日が見える朝ジカン GOOD MORNING MIRAI」。今回のゲストは、ママ大の顧問でもある立命館アジア太平洋大学(APU)準教授、牧野恵美先生

長年、起業家教育を研究してきた牧野先生が語るのは、「ニューノーマル時代にうまくいく起業メソッド」。


キーワードは、“エフェクチュエーション”と“ポジティブコア”。どちらもママ大のカリキュラムの土台となっている考え方です。

■ 計画ではなく、“手元の札”から始める

「これまでの起業は、“計画して実行する”が主流でした。でも今は予測不能な時代。立てた計画が、1ヶ月後には通用しないことも多い。
だからこそ、“手元にあるもので動く”発想が必要なんです。」(牧野先生)

それが、いま世界で注目されている“エフェクチュエーション”という思考法。
完璧な事業計画や資金がなくてもいい。


「自分に今できること」「一緒に動いてくれそうな人」「失ってもいい範囲」から、まず一歩を踏み出す。その積み重ねが“未来をつくる力”になるのです。

■ 失敗は、失うことではなく“更新”の連続

ママ大でも、とにかく行動することを優先しています。
2ヶ月ごとに「やってみたこと」を発表する機会を設けているのもそのため。
行動すれば必ずフィードバックがあり、そこからまた軌道修正できる。
失敗ではなく“更新”のサイクルです。

「小さく動くと、他人を巻き込めます。
誰かが“場所を貸すよ”“一緒にやろう”と手を差し伸べてくれる。
そうやって小さな行動が、いつの間にか大きな展開に育つんです。」(牧野先生)

■ 起業のエンジンは、“ワクワク”と“強み”

ママ大に入学すると一番最初にママ大生達と向き合って炙り出すのがその方のワクワクすることや強みの棚卸し。
大人になると、つい忘れてしまう感覚ですが、実はそれこそが持続可能なビジネスの燃料です。

「自分が夢中になれること=ポジティブコア。
その“心の芯”を無視しては、長く続く起業はできません。」(牧野先生)

ワクワクすることは、自分の中の“生命力のサイン”。
そして、もうひとつ大事なのが「強み」。
ただし、強みは自分では気づきにくいもの。
「息をするようにできてしまうこと」こそが、他の人には価値になる。
それを見つけるには、“人との対話”が欠かせません。

■ “わがまま”の中に、未来のヒントがある

「“わがまま”って、悪い意味じゃないんです。
“自分のままに生きる”ということ。
そこにこそ、社会を変えるタネが眠っている。」(牧野先生)

女性や母親が「良き妻・良き母」であろうとするあまり、
自分の“やりたい”を封印してきた時代はもう終わり。
“わがまま”に込められた小さな欲望や希望を見つめ直すことが、
これからの時代のイノベーションの原点になるのです。

■ 起業とは、“自分と他人を幸せにするプロセス”

「起業は、自分のために始めてもいい。
でも最後には、誰かの幸せにつながっていくものです。
自分を責めすぎず、希望を持ち続けてください。」(牧野先生)

起業はマラソン。
短距離ではなく、“長く走り続けるためのリズム”を見つけることが大切です。
そのために必要なのは、計画だけではなく「自分への思いやり」と「希望」。
この2つがある限り、道はいつでもひらけます。

まとめ

  • 計画よりも、まず動く。
  • 動けば、人と出会える。
  • 出会いが、強みを見つけてくれる。
  • そして、“わがまま”が世界を変える。

 

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オンライン朝活「明日が見える朝ジカン」
テーマ:「うまくいく起業のメソッド ニューノーマルのヒントとは?」
ゲスト:立命館アジア太平洋大学(APU)教授 牧野恵美先生
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