ママ大では、あなたの事業プランを企業やメディアとマッチングするための夢実現プレゼンテーションを開催しています。
マッチングプレゼンがきっかけで「企業とのコラボ商品開発」や「メディアでのインタビューなどで知名度が上がった」という先輩ママ起業家が沢山います!
このマッチングプレゼンは、あなたの人生が大きく変わる最大のチャンスになるでしょう!
以下、フリーライターの上原千都世さんとカメラマンの加藤雅子さんによる、2014年のレポートです。
取材・文・構成:上原千都世(フリーライター) / 撮影:加藤雅子
「企業やメディアに指名される”プロフェッショナル”な女性起業家」の育成を目的に、昨年2013年11月に誕生した『日本ママ起業家大学』(以下ママ大)。家庭を大切にしながらも自分の強みを活かせる”起業”という働き方を選ぶ女性もここ数年で増え、1つの社会現象ともなりつつあります。
そんな中、「プチ起業」の枠を超え「一歩先ゆく女性起業家」になるべく、起業家マインドやスキルを180日みっちり学んできたママ大の1期生が、企業やメディアに向けて事業計画を披露する「第1回 女性起業家×企業・メディア マッチングプレゼンテーション」に、フリーライターの上原千都世がレポーターとしてお邪魔しました!
この「マッチングプレゼンテーション」(以下マッチングプレゼン)は、「女性やママならではのアイデア」「自分にしかできない事業」を発表する卒業イベントでありながら、より企業とのマッチングを意識した、「本格的な事業プレゼンテ―ション」の場でもあります。「女性ならではの斬新なアイデアを事業に取り入れたい」「女性の力を積極的に採用したい」と考える企業と女性起業家の出会いを応援するという、いわば「女性起業家と企業の幸せなお見合い」の場といってもいいのではないでしょうか!?
とはいえ、当日はどれくらいの数の、どんな企業が集まるのか? 『日本ママ起業家大学』というわかりやすい名前だけれど、第一回目のイベントですし、注目度はどの程度なんだろう、と思っていたら……大手企業や自治体、メディアが続々詰めかけ、会場はあっという間にいっぱいに。その数約60! アベノミクスの第三の矢、「女性の活用」への期待と関心の高さがうかがえました。参加企業一覧を拝見すると、誰もが名を知る大手企業が並んでおりビックリ。すいません、このイベントの規模を甘く見ていました。これは想像していた以上にギュッと濃いイベントになりそうですよ!
企業やメディアで続々埋まっていく会場を見て、プレゼンターである15名のママ大生たちも「自分の結婚式より緊張します!」と、終始落ち着かない様子。そうですよね。自分の事業がどこかの企業の目に留まって、大きな仕事に発展するかもしれないのです。そんな期待と緊張でいっぱいのママ大生のプレゼン持ち時間はひとり5分。ベテランの経営者、企業人6名の審査員による厳正なる審査のうえ、≪審査員特別賞≫ ≪グランプリ≫ が決定します。
代表の近藤洋子さんによれば、このイベントのイメージは「女性起業家版『スター誕生』」とのこと。なるほど!「スター誕生」という言葉にピン!ときたらあなたも私と同じ昭和世代。「スター誕生」といえば、山口百恵、ピンクレディーや小泉今日子、中森明菜などを生み出したスター発掘番組。ということは持ち時間の5分にありったけの想いを込めた歌、いえ事業プレゼンを行い、そのプレゼンに感動した企業が続々プラカードをあげ「私と手を組んでください」とオファーし、指名された女性起業家が涙涙、そして女性のアイデアを活かした斬新なビジネスが誕生して、世の中の話題をかっさらう……などという妄想が膨らみます。何だかワクワクしてきましたよ。明日のスターを探せ、もとい、女性起業家のスターを探せ!
さて、いよいよプレゼンスタート! ≪第1部≫は、既に事業をスタートさせている女性起業家9人によるプレゼンです。女性のアイデアを活かすスマホアプリ事業を筆頭に、花やアロマを取り入れたオリジナルテラピー、教育、食、マタニティなど「女性ならでは」「ママだからこそ」の視点を活かした事業ばかり。バルーンアートのサプライズには会場もふわっと温かい空気に包まれ、うん、やはり女性起業家! 事業拡大というよりも、身近な人をハッピーにするための”想い”の強さが印象的でしたね。
≪第2部≫では、スキル・経験や今ある人脈を活かした「これから」の事業のアイデアを発表! こちらもやはり、身近にある困ったことや、経験談から生まれた事業プランが多く、同じ女性として、「分かるな~」と思わず共感させられるポイントが満載でした!
厳正なる審査を経て≪特別審査員賞≫に選ばれたのは【輝く「美小柄」女性を】増やす 「小さいサイズファッションプロジェクト」】美小柄プロデューサー 廣瀬淑子さん。小柄な廣瀬さんの実体験から生まれた事業です。「小さいサイズのすべての女性をハッピーに」するべく、アパレル企業とのタイアップ企画のファッションショーや座談会の開催、小柄ファッションの情報サイト運営等、「小柄女性」に徹底的に特化した新たな切り口が何とも斬新な事業プランでした!
審査員のCoccotoグループ代表・当協会顧問 宮本直美氏からは「スピード感があったこと。そして事業の今後の展開が期待できること」という受賞理由が語られました。
余談ですが、私自身は「背が高く足が大きい」という理由で洋服や靴を諦めた経験があります。何というか「服や靴を妥協」することは「人生を妥協すること」!だとも思うのです。サイズの違いはあれど、自分にピッタリとフィットするものに出逢った時、きっと女は“シンデレラ”のように輝けるはず? プレゼンの中で「人生のランウェイを歩く」というフレーズを目にしたとき、思わず胸が熱くなってしまいました。もう「ファッションも人生もこんなもの」なんてどんな女性にも言わせない! すべての女性に輝きを~! 「美小柄」の次は、ぜひLサイズの事業も展開を希望します!
そして≪グランプリ≫は【勉強で「こころ」も育む50年後を見据えた「中学受験専門」家庭教師派遣】中学受験算数専門プロ家庭教師プレスティージュパートナー代表 安浪京子さん。我が家でも愛読している朝日小学生新聞の連載でおなじみ「きょうこせんせい」です!(思わずミーハーに) 安浪さんは元お天気キャスターという経歴も活かして、パワフルで説得力のあるプレゼンを展開。 “中学受験”や”家庭教師、塾業界”の現状を踏まえて、「受験は勉強だけでは受からないんです。気持ちがついていかないとその後にも続かない」と、子供もママも、家庭からまるごと教育現場を支えていきたい、という熱い想いがビシバシと伝わってきました。
審査員の株式会社ベアーズ 専務取締役・当協会顧問 高橋ゆき氏から「圧倒的な存在感。プレゼンテーション能力が断トツで高かった、というのが審査員一同の意見です。そして一番素晴らしいのはプレない姿勢です。伝える力、パワーを感じました」というグランプリ受賞理由が語られました。受賞者のあいさつでは、安浪さんが今まで家庭教師として関わってきた生徒さん、もっともっと支えてあげたかった生徒さんとの記憶がよみがえり、涙で言葉を詰まらせてしまう場面も……。小学6年生の娘がおり、受験する子も多い環境にいる私も、「子供たちやその子供たちを支えるママの幸せ」を願う安浪さんの想いを感じて涙がホロリ。その熱意と圧倒的な表現力が評価され、見事に栄えある”ママ大1期生のグランプリ”を獲得しました。
「女性起業家のスター誕生」です!
総評として審査員のレナ・ジャポン・インスティチュート株式会社 代表取締役・当大学顧問である蟹瀬玲子氏からは「あなたたちは、例えるなら宝塚の第一期生。これからの活躍を期待しています。「女性」ということに甘えず、本気でやりなさい!」と愛ある激が飛んでおりました。
プレゼン終了後には、ランチ交流会が設けられました。15名のママ大生たちは大舞台であるプレゼンを無事終えて、ホッとした表情。しかし休む間もなく名刺交換などを積極的に行い、企業やメディアとつながるアクションを起こしている方、企業からも声をかけられている姿があちらこちらでみられました。
そしてこの日、参加された企業の方に今回の「マッチングプレゼン」の感想を聞くことができました。某大手企業 経営企画本部 ゼネラルマネージャー 柿田京子さんです。
とても面白かったです。いい刺激になりました。女性は元気でいいですよね。当社は歴史だけは長いのですが、会社規模としてはまだまだベンチャーの位置づけなんですよね。いつもビジネスパートナーを探しているのですが、大手企業さんとはなかなか話が進まないこともあって。そんなとき、ベンチャーの会社やベンチャー魂のある起業家さんたちが、いつも助けてくださるんですね。フットワークが軽くて、こちらが大変な時にいい形で協力してくださることが多い。とてもありがたいです。ですから、できるだけ多くのベンチャー企業、起業家さんとつながりたくて、こういうイベントには積極的に参加しています。こういう場でベンチャー同士がつながれば、何か一緒によいコラボレーションができるかもしれない。男性より、女性の方がアイデアに幅があっていいですよね。頭が柔らかいというか。本日のプレゼンを拝見して、個人的にもたくさんエネルギーをいただきました。
柿田さんの言葉通り、15人の様々なアイデアにたくさんの刺激をもらった、記念すべき第1回の「マッチングプレゼンテーション」。参加して、「女性ってすごい! ママってすごい!」と心から思いました。「女性」「妻」「母」など、いくつもの顔を持ち、家事や育児に追われて時間がなかったり、社会で悔しい想いをしたり、辛い思いをしたり、子育てや介護で自分の時間を取られたり、思うようにいかなかったり。そんな経験を全て糧にして「世の中を変えたい」「女性を、ママを元気にしたい!」と、マイナスをプラスに転じるパワー。そしてそこから斬新なアイデアを産みだしたり、新しい事業を起こしたり。
自分を含めて、「女性」「ママ」だからこその強みやポテンシャルがたくさんある!ということを再確認し、元気と刺激をたくさんもらえました。
女性ならではのアイデア、スキルを社会に活かさなければもったいない! 女性やママのパワーが社会をきっと変えていく。女性は元気! そしてアイデアに幅があり、無限大の可能性を持っている!
そんな確信とともに思わずワクワク、聞いているだけで更なる事業のアイデアが浮かんでくるプレゼンがたくさんありました。同じように感じた企業が多かったようで、日本ママ起業家大学を運営する、一般社団法人 日本女性起業家支援協会には、イベント終了後に早くも「もっと詳しい話を聞きたい」という問い合わせが次々と届いているとのこと。「母性や愛を経営に活かす」「企業やメディアに指名される」「愛し愛される女性起業家」と、女性の力を活用したい企業をつなぐ今回のマッチングプレゼンテーションは大成功! 「才能のタネ」が芽を出したママ大生の今後の活躍、そして次回以降の「マッチングプレゼン」への期待が高まります。
取材・文・構成:フリーライター上原千都世
エンタメ情報誌『ぴあ』映画情報ページの編集を経てフリーランスに。業界歴20年。映画の現場や、映画制作記者会見、来日記者会見のレポート、映画祭のデイリーレポなどを多数経験。現在は雑誌・webなどでエンタメ・生活・子どもなどをキーワードに幅広く執筆中。Webを通してつながった女性起業家向けのキャッチコピー、プロフィール、インタビューなども行っている。
撮影:加藤雅子
人と人をつなげる幸せカメラマン&フォトクリエイター。13年前に起業し、webデザイナーを経て、HPなどでいかに写真の力が大切かということに気づき、写真の勉強をしたのちカメラマンとして活動スタート。人物プロフィール、サロンの施術風景や商品の写真、講座やイベント撮影など幅広い分野で活躍中。