仕事とはお金を得るためにする嫌な事ではなく、お客様も自分も幸せにするものです。ママ起業家向けに「福十訓」をまとめてみました。

有名な「電通鬼十則」は競争相手に勝つ気迫に溢れていますが、ママ起業家は真似る必要はありません。外に向けて戦う男性が「鬼十則」ならば、「鬼は外〜福はうち〜」と、「ママ大ビジョン」に賛同する皆さんの行動規範として、参考にしていただければ幸いです。

  ママ大 福十訓

一、 仕事は自ら創りだしたもののほうが、与えられたものよりもずっと楽しい。

二、 仕事とは、喜ばせた相手から報酬と感謝を受け取り、自分も嬉しいものであり、
  「お金のためにがまんする嫌なこと」ではない。

三、何のためにいくら収入を得たいかをまず考え、それを元に仕事と時間の計画を立てよう。
  どれだけ収入を得ても満足を得られないなら自分も家族も不幸にする。

四、自分が仕事を通じて幸せにしたいひとを具体的に想い描き、その人に向けて発信し熱い支持を得よ。
  すべての人を客にしようと思わなくていい。

五、 やりはじめたら続けよう。ペースを落としてもやり方を変えてもとにかく続けること。
  うまくいかないのは、うまくいくまでやらないからである。

六、周囲を頼れ。家族は巻き込め。周囲に相談し、助言を求め、手伝ってもらい、感謝を返す。
  助け合って成長すれば、互いの関係がお金にかえられない財産となる。

七、ワクワクする夢を持て。成功した未来の自分を具体的にイメージせよ。
  未来の自分が見えれば、今の自分に忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

八、自信を持て。誰だって誰かを幸せにすることができ、もちろんあなたにもできる。
  相手を少し幸せにできる自信は、仕事の根源であり、あなたの生きる糧になる。

九、頭は常に全回転。八方に気配りと感謝を忘れるな。
  提供する本質は気配りであり、受取る本質は感謝である。サービスとはそのようなものだ。

十、弱みを見せるのを恐れるな。疲れたら休め。感謝を忘れなければ泣き言をいってもいい。
  それでも応援してくれる人があなたが一生付き合う客であり、仲間であり、家族である。

以上、「ママ大 福十訓」、あなたの周りの方にも広めていただければ幸いです。

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「ママ大 福十訓」の元になる日本ママ起業家大学の考え方が「ママ大ビジョン」です。

追記:2021年3月

2021年、今では当たり前になった? 「ママ大 福十訓」

2016年の夏に発表したときは、まだ「何を甘いことを・・・」「鬼十則のパロディ」などという人も多かったこのママ大 福十訓ですが、現在では多くの人が心から賛同してくれるようになりました。

この5年間の間に、日本でもSDGsを口にする人が増え、当初は「表向きのいい顔」のような取り組みだった企業も、今では本気で取り組んでいるところが非常に増えました。LGBTや障害者などへ向き合う価値観も変化し、男女性差別への意識も徐々に良い方向に向かっているように感じます。

ご覧の通り、福十訓は鬼十則のコンセプトを真逆にひっくり返したものです。日本の戦後〜高度経済成長期を支えた猛烈企業人の皆さんの努力を決して否定するつもりはありません。その時代に頑張ってくれた皆さんのおかげで今の私たちの暮らしがあるわけで、感謝も尊敬もしています。

一方で、その時代に得た「豊かさ」の影で、たくさんのかけがえのないものを失い、また未来にツケを残してしまったことは事実ではないでしょうか。そのツケをさらにこの先の世代に残すのではなく、今私達が解決できること、変えていけることはできるだけ真剣に向き合いたいと思っています。

今後ますます、AIとICTとロボット技術などの発展によって、単純大量労働を人がする必要は無くなっていくでしょう。それは、大企業や大きな事業が少ない数の人間によって回ることを意味しています。個人の働きが「組織の歯車」などといわれた時代は、今は昔となることでしょう。その時、多くの人々は何を仕事にしていくのでしょうか?

その答えのひとつは、自らの個性を活かして、自立して生きていく術を身につけることではないでしょうか。

株式公開を目指すようなビッグビジネスを起業するのでなくとも、自分がもっともイキイキと時間を過ごせる、多くの気の合うお客様と出会える、振り返って自ら満足できる、そんな仕事を自ら生み出すことが出来たら良いと思いませんか。できるようになりたいと思いませんか。

それは、それほど特殊な能力が必要なことではありません。誰でも、その人なりの、自分の個性を活かす仕事がきっと生み出せるはず・・・。私たちはそう信じています。

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