日本ママ起業家大学(通称、ママ大)学長 近藤洋子が幸福学を専門とするEVOL株式会社代表取締役CEOでママ大顧問の前野マドカさんに「幸福な働き方」について聞く対談の後編。マドカさん曰く、「幸せ」と「自己決定」には強い結びつきがあるとのこと。だからこそ、仕事のオーナーシップを持つ「起業家」は幸せな傾向があるとのことですが。その中でもママ大の提示するママ起業家は・・・?ウェルビーイング な観点から今回も前野マドカさんにお話を伺います。

良い仕事をした後に得られる「報酬」って?

近藤:ママ大では「いい仕事をした時に得られる報酬をどう捉えますか」ということについて「報酬の三分説」というものを発信しています。報酬というと、やっぱり得られるものは、「お金」とイメージしがちなんですが、ママ大では、3種類あるんだよと伝えているんです。

1つ目は経済益として、「お金」、生きるための糧ですね。2つ目はありがとう、などと人から言われる「評価、評判」。つまりは、評価益ですね。今だとSNSの評判なんていうのもあると思います。そして、3つ目が、私たちが、ものすごく大事だと考えている「喜び」です。

喜びと言っても、誰かを喜ばせるためのもの、というより、その仕事を通じて、「自分自身がワクワクすること」を指しています。

例えば、子供の時、私、アリンコの数を数えるのがすごく好きで永遠、アリの巣を覗いていたんですよね。そういうのってお小遣いもらえるから、とか母親に褒められるから、とかじゃなく純粋に自分が好きだから、止めろと言われてもやり続けちゃうんであって。

それって、仕事する上でもすごく大事だと思うんです。ママ大生たちを見てもある種の偏愛性が仕事とものすごくリンクしていて、だからこそやり続けるし、工夫も生まれるし、だからこそ、結果、評価もお金もついてきているんですよね。

この3つの益を、いかにバランスよく仕事をしていけるかという視点が大事だと考えていて。先ほどマドカさんが「ワクワクしてる」ことが幸福には大事とおっしゃってましたけど、この「自分自身が喜んでいるか」って大切な報酬だと思いますし、幸福につながる土台なんじゃないかなと思っていまして。

 

前野:本当にそう思います。やっぱり自分にしかないものって必ずあって、でも、そこに気づいていないだけで、得意な人って、これを当たり前のようにやってしまう。

例えば、人の良さに気づくのがとても得意な方って、実は人材サービスとか、人と関わるお仕事がすごく得意だったりするんですけど、それを当たり前のようにやっているから、それが特技だとは思わないで、他に探してしまうっていうこともありますよね。

そういう意味でもママ大では、起業する人の良さとかワクワクをすごく生かしながら、自分にしかできないサービスを生み出していると思いますね。

 

近藤:一人一人の"ワクワク"を生かしていく、その人にしかない価値をどう見つけて、それを磨いていくか。泥臭いですけどそれを丁寧にやることが、幸せに働くことにおいて一番大事だと思うんですよね。

 

前野:本当にその通りです。そして、もう一つ、報酬を付け加えるとしたら、私は「成長」という報酬があると思うんです。ママたちが自分で何かをやった時に、昨日とは違う自分がいるはずなんです。そこでは、必ず人は成長していて、それを感じられるとさらに幸福度は高くなるのです。

 

近藤:確かにそうですよね。成長、なるほど。しかも、それって人と比べるものじゃないですしね。

 

前野:そう、昨日の自分よりも今日の自分っていうところですし、人の成長を感じられるのは、「やってみよう因子」っていう、4つの因子のうちの1つなのですが、そこには、やはり夢や目標を持って、「自分がやりたいこと」があって、なおかつ「成長を感じられる」ときにこそ、幸福度は高くなるのです。

例えば、人とつながって、嬉しいっていうお花畑のような温泉に入っているような幸せだと、成長を感じられなくて、幸福度が下がっていっちゃうんですよ。だから、「自分がやりたいことがある」「成長を感じられる」の、この両方が揃っていることが大事ですね、と言うことです。

そしてママ大には、この両方があるっていうことなんですよ。

 

近藤:嬉しいな〜。当たり前にやってきたけれど、やりたいこと を顕在化して、その上で成長を感じるからこそこれまでのOGたちを見ても、キラキラと幸せそうに生きているんですね。さらにそのことを意識していきます。

仕事の、人生の「舵を自分で切ってるか」が幸福への近道

近藤:私が起業をママたちにオススメしたいと思う理由として「自分で決められる」から。つまり、「仕事のオーナーシップを持てる」ってことなんです。例えば子育て中のお母さん・・・って、家事も育児も、場合によっては介護も・・・と、いろんな制約があると思うんですけど、起業という働き方は、働く場所とか時間とか、内容とかもっと言えば、自分が関わる人とか、全部自分で決められるんですよね。

主導権を握った働き方だからこそ、「仕事も家庭も夢も収入も」どれも諦めずに叶えてくれると思うんですけど、そういうスペック的なことだけじゃなく、やっぱり「自分で決められる」って、すごく幸せに直結していると思うんですけど、その辺り、いかがでしょう?

 

前野:その通りなんです。実は「自己決定」は「幸福度」と強い相関があり、様々な調査結果でも明らかになっているんですよね。

近藤:やはり・・・そうなんですね!やらされているんじゃなく、人生のオーナーシップを持って生きると人生の質が変わりますもんね。実際、ママ大生の多くが起業して本当に生き生きとした姿に変化していくんです。そんなママの背中を見る子どもたちに、ポジティブな良いバトンを渡せるんじゃないかなって感じています。

 

前野:全くその通りで、究極は、子育てって背中を見せているだけでいいんじゃないかって思うぐらいです。私は本当に多くの人に起業を勧めたいって思ってますし、子を持つ母親にとって起業は仕事であり、子供たちへの良い影響を及ぼせるものだと思いますね。

とにかく「やってみる!」を叶えるママ大式ジョブチューン!?

 

近藤:幸せには四つの因子があるということで伺いました。「ありがとう」と「やってみよう」「なんとかなるさ」「ありのままに」という4つ。そして、起業においては、やはり、「やってみよう」「動いてみる」ってすごく大事だと思うんですよね。

 

前野:そう思います。動かないと何も始まらないです。

 

近藤:まずやってみようとか何とかなる!っていう風にママ大のみんなにはそう思って「アクションお化け」になってほしいと思っているんですよね。

 

前野:絶対、大事ですよね。

 

近藤:そういう機会をどんどん作ろうと思って、この秋スタートしていく新しいカリキュラムでは、半年間のプログラムの中で「ママ大式ジョブチューン」と題して、とにかく一ヶ月、二ヶ月って、定期的にやってきたこと、考えたことを先輩起業家、経営者、専門家の前でアウトプットしてフィードバックをもらって、また現場で動いてブラッシュアップしていく、という機会がふんだんにあるんです。

 

前野:それ、本当に大事ですよね。思った時に、あまりあれこれ考えずに、とりあえず最初の一歩を出せる方っていうのが強いなと思っていて。人ってあれこれ考え始めると、これ本当に受け入れられるんだろうかとか、あとは結果が出るんだろうかって、やってもいないのに不安なことを思いついて動けなくなっちゃうから。

でも世の中って成功するかどうかなんて分からないんですよ。それにVUCAの時代、何があるかわからないので、それよりも自分がやりたいことがあって、そこに対して自分が小さな一歩でいいので、そこを踏み出せる、それが一番大事かなと思います。

 

近藤:ママ大では、儲けるために起業する、というのではなく、半径5メートルの誰かの困りごととか、誰かの笑顔を増やしたい、と言う身近な実体験から起業していくので、とにかくモチベーションが高いし、だからこそ、持続可能なビジネスになっていくんです。

 

前野:なるほどね、これは本当に大事なことです。内的モチベーションがあるから、諦めないでやり続けられるし、内側からキラキラしていきますよね。

 

近藤:そうなんですよ。ヘタなエステとか行くより、めちゃめちゃ綺麗になっちゃいますよ、皆さん(笑)

 

迷ったらココ。幸せな起業の行動指針「ママ大福十訓」

 

近藤:価値観変わってきたね、というお話もしましたが、昭和の時代、働くビジネスマンの指針になっていた電通鬼十則ってご存知ですか?

 

前野:はい、聞いたことあります。

 

近藤:例えば、とにかくたくさん作って、消費させて、廃棄させよう、っていうような価値観で20世紀を牽引してきた考えとしては、とっても大事だと思うんですけど、やはり時代は変わってきましたよね。

2016年、「ママ大福十訓」という電通のそれをなぞらえて作ったものがありまして、マドカさん、読んでもらえますか?

前野:はい、もちろんです。・・・・いいですね〜。本質ですよね。いや、すごく大事だと思います。やっぱり一時的な無理がある生産って、長続きしないんですよ。あとは頑張ってやらなくちゃというような働き方。そうではなくて、本当に自分が心からワクワクしてたら、やっぱり続けたくなって、サスティナブルになるんですよね。

 

近藤:本当にそうですね。ママ大のOGたちの85%が起業を継続しているのもそこだと思います。「幸せに生きる」というのは、この地球学校に生まれた私たちの命題であり、一番難しい科目でもありそうなんですけど、そういう中で私は、起業というのは、強烈にあなたは何をやりたいの?って突きつけられるので、本当に自分の幸せを見つける一番の近道であり、一番の先生なのかなって思うんですよね。

 

前野:そうですね。今日、お話したママ大の中にたくさん大事なウェルビーングのエッセンスがあったと思うんですけど、やっぱり人って自分の軸が揺れちゃうことが多いんです。

キラキラしている人にお会いしたり、他からの情報が多い時でも、いつも自分を見失わないために、自分は何が得意で、どんな風に生きたくて、何をやっていきたいんだろうっていうのを常に問うことを意識してほしいんですね。

私たちってひとりで生まれて、ひとりで終わりを迎えるんですね。だからこそ、今を大切に言うということが大事なんで、十分に今を味わって欲しいんです。

 

近藤:ありがとうございます。ということで、マドカさん、ママ大の示す起業は、総括していかがでしょうか。

 

前野:本当に素敵だと思いますしウェルビーイング な考え方がたくさん入っていると思います。

 

近藤:・・・本当ですか?(笑)いや、純粋に嬉しいです。ぜひマドカさんのお力も借りながら、ますますこういったウェルビーイングな起業家たちを生み出していけたらいいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました。

 

前野:ぜひ、やりましょう。ありがとうございました。

 

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