もしかしたら、あなたかもしれません
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日本ママ起業家大学メールマガジン
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ママ起業家の皆さん、こんにちは。
日本ママ起業家大学 理事
ママ起業家総研 主任研究員
トミタプロデュース 代表取締役
富田剛史(とみたつよし)です。
トミタプロデュース 代表プロフィール | トミタプロデュース株式会社 − メディア化のメソッド −
富田 剛史(とみた つよし)Different is better than betterトミタプロデュース株式会社 代表取締役メディア・プロデューサークリエイティブ・ディレクター経営戦略プラ…
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昨日は、メディアコンテンツには
収録・パッケージと生・ライブとがあること
「収録・パッケージ」と
「生・ライブ」とでは
まったくメディアの質が違うこと
などを書きました。
そして、その違いを分けるキーワードが
「編集」であるというところまで。
この「編集」という言葉、
インターネット時代になって改めて
脚光を浴びた言葉でもあります。
「キュレーション」なんて英語も
それまでほとんど聴かなかったのに
今ではすっかり日常の言葉です。
キュレーションとエディットでは
ちょっと違いますが、「編集」には
キュレーションの意味も含まれます。
さて、ここで
時代の流れを感じてみましょう。
実は我々は今まだ、
ネット時代の初期段階にいます。
そのことを感じるために
想像力のタイムマシンで
もっとずっと昔に行ってみましょう。
大昔は、記録を残すメディア自体が
無かったためにみんなライブだったんです。
シェークスピアも能や歌舞伎も
演劇は昔からあったし、歌もあった。
モーツアルトもバッハもベートーベンも
ライブしか考えてなかったわけです。
映画やレコード(〜CD)はせいぜいこの
100年やそこらの話です。
印刷物の場合はもう少し古いですが、
グーテンベルクの活版印刷発明まで
本が大量普及することはありません。
そして、特に20世紀に入ってから
収録技術がすごく発展し、
「コピー」を流布することが大きな影響力を
持つようになってきます。
そこで非常に重要な権利として発展したのが
コピーの権利=コピーライト、
つまり著作権ビジネスなんですね。
話を元に戻しましょう。
パッケージメディアのコンテンツでは
「編集」がどんどん発展していきました。
例えばレコードの初期は生演奏で録音。
レコードはライブの疑似体験であり
ライブ以上のものにはなりえません。
しかし、Beatlesがコンセプトアルバム
「サージェントペッパーズ・・・」
を出すあたりから、レコードはライブ
とはまったく違う表現になります。
ライブでは再現不可能な音楽家も出てきます。
テレビでも初期はほとんどが生放送。
ドラマでさえ演劇のように生でした。
それが、録画メディアと技術の発展で
どんどん収録〜作り込み、編集をする
番組が増えていきます。
この「編集」がどんどん高度化したのが
20世紀という時代です。
でもね、みんなだんだん
飽きたのではないでしょうか?
さあ現代に戻って来ましょう。
21世紀はどんどん「ライブ」重視へと、
演者もオーディエンスもシフトしてること
ひしひしと感じませんか?
縮小するCDパッケージ市場に比べ、
ライブの市場規模がどんどん大きくなってます。
これは、ライブ体験はコピー不可能だから
という消極的な理由というより、
アーティスト側もライブ独特の楽しさを
改めて評価したという面が大きいように思います。
映画でさえ、掛け声をかけて劇場で観る
ライブなコンテンツ体験がウケ始めています。
やっぱり「生」はすごく楽しい。
だって、生きるってライブですから。
好きな人ができて、一緒に遊びに行って
美味しいモノ食べて、楽しい時間過ごして
そういうのが「生」だし
「生きる」ってことでしょう。
話をネット動画という新メディアに戻せば
初期に圧勝したのはYouTubeです。
新時代のスターとして今の子どもの憧れは
ヒカキンを代表とするユーチューバーです。
しかし、人気ユーチューバーを思うと
その特徴に「編集」があると感じませんか?
そして、
時代の流れはパッケージからライブへです。
つまり、今のユーチューバーは、
まだ初期段階だということではないでしょうか。
ここ数年できっと出てくることでしょう。
作り込んだ動画ではなく、毎日のように
ありのままのライブ中継で登場し、
その生感にみんながすごく惹かれるスターが。
かつてラジオの深夜放送から
たけしやタモリが出てきたように。
さてあなたは、どんな風にこの
新しい時代のメディアを使うのでしょうか?
楽しみですね。
ではまた!