日本人ってヘンなもの良いっていうよね〜
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 日本ママ起業家大学メールマガジン
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ママ起業家の皆さん、こんにちは。

日本ママ起業家大学 理事
ママ起業家総研 主任研究員
トミタプロデュース 代表取締役

富田剛史(とみたつよし)です。

トミタプロデュース 代表プロフィール | トミタプロデュース株式会社 − メディア化のメソッド −

富田 剛史(とみた つよし)Different is better than better違いを生む独自発想と、マーケティング戦略・経営視点とをあわせ持ち地域や個店、個人にある独自の魅力を、商…

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今日は、

あの衝撃の相模原障害者施設の

殺傷事件から1年なんだそうです。

早いですね〜。

亡くなった方、ご家族関係者、

お悔やみ申し上げます。

ある報道でどこかの大学の先生が

「価値があってもなくても

 生きていていいのが人権だ」

とおっしゃっていましたが、

僕にはこれは違和感がありました。

だって「価値」は誰にでもあるし

何にでもあるのだから。

逆にいうと、

ないといえば誰にも何にもない。

ここで、社会が「価値」について

「役に立つかどうか」と考える風潮こそ

ツマラナイし、違っているなぁと。

え、よく意味が分からない?

これは、ママ起業家の皆さんにも

とても大事なことなので書きました。

端的にいうと「値段」です。

ものの値段は大方の「相場」があって

だいたいのものは相場前後の値段です。

「いいもの」とは、

普通は品質がいいものや一般的に美しい

もののことだと思いますが、

ときどきそれをひっくり返すものが

目の前に提示されて驚かせてくれます。

それが「アート」です。

千利休という人がいます。

いわずと知れた戦国時代の茶人。

この天才茶人の出現で、

人の「価値観」は揺さぶられます。

きれいに仕上がった茶碗よりも

古くて薄汚い茶碗の方を美とし、

欠けたりシミがあったりするものを

「これはいい〜」と見せたんです。

みんな、何がいいのか悪いのか

よく分からなくなりますが、

それでも何とか利休の粋に達そうと

「美」とは何かを考えていきます。

この話をきいて、

本当は価値がないのにあるという

ペテン師の話だと思う人は、

「価値」を有益かどうかで考えています。

世界的にも一般的にはそう考えるでしょう。

アンデルセンの「裸の王様」ですね。

しかし日本人は昔から

価値について相当にユニークな考えを

世界の中でも育んできたと思います。

なので、

利休はいいかげんに「これはいい」といった

とは考えない人が一般レベルでも増えたし

日本人独特の「美意識」が育ちました。

一般的に誰が見ても美しい…や

合理的で極めて役に立つ…ではないものに

「わびさび」や「もののあわれ」や

なんともいえない愛しさを感じてきた。

例えば「書」の世界では

日本で愛される書は中国で愛される書と

ぜんぜん違います。

中国では「うまい書」「きれいな書」が

良しとされます。普通ですね。

しかし、日本では、

普通の人がみて、どう考えてもこれ

下手くそじゃない?と思う書が、

ものすごく素晴らしいとされます。

例えば、僕も大好きな良寛さんの書。

これ、目指すの大変ですよ〜。

でも面白い。ユニークです。

他にもたくさん例は挙げられますが、

とにかくユニークだった日本人の価値観が

どうも最近は世界が狭くなって、

どんどん西洋や中国のような合理性中心の

価値観になっていっているのは残念におもいます。

いえ、そう思うのは何も、

ノスタルジーやアートの観点ではなく

起業家視点でみたときにも「ユニークさ」

こそが一番高く売れるポイントだからです。

今後ますます、世界の人に日本は何かを

売っていく時代になるでしょう。

その時に、この日本独特の価値観=文化を

一番の武器にしなくてどうしますか・・・

ということ。

千利休は、美意識の巨人であったとともに

商売人でもあったわけです。

商売って、面白いですね。

ではまた!

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