分かりやすいものには気をつけて〜
ママ起業家の皆さん、こんにちは。
日本ママ起業家大学 理事
ママ起業家総研 主任研究員
トミタプロデュース 代表取締役
富田剛史(とみたつよし)です。
トミタプロデュース 代表プロフィール | トミタプロデュース株式会社 − メディア化のメソッド −
富田 剛史(とみた つよし)Different is better than betterトミタプロデュース株式会社 代表取締役メディア・プロデューサークリエイティブ・ディレクター経営戦略プラ…
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前にも書いたけど、Yahoo!知恵袋ってかなり面白い。
「曲名あての神」がいるって話、読みたい人は古マママガを探してください。
さてきのう、ニュースサイトでまたYahoo!知恵袋が話題になってました。
「お金儲け」に躊躇してしまうのでその考え方を変えたい・・・
という質問に対し、
「世の中の富が増える仕組み」を解説した回答が「神回答〜!」と
バズになっていたわけです。
「世の中の富が増える仕組み」の神回答ってどんなのか?
カンタンに説明すると
・世界がAさんとBさん二人だとする ・Aさんだけ1万円を持ってるとする ・世界の「富」の総量は1万円 ・BさんがAさんの1万円を欲しいとAさんの家を作って1万円で売る ・すると、Bさんは1万円の現金、Aさんは1万円の家があり世界の富は2万円となった ・今度はAさんがBさんの家を作り現金1万円はAさんへ、 そしてABの家で、世界の富は3万円に ・こうしてどんどん富が増えて、 10万円の実質の富を担保に、現金を10万円分刷り増したら さらに二人のやり取りは盛んになって世界の経済は加速度的に増えていく
ということです。
詳しく知りたい人は以下をチェックしてみてください。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1165573141
これに、多くの人が
「なるほど!」とか「分かりやすい!」
とコメントしたりシェアしたわけですが・・・
文句をいうのではないけど、違和感ありませんか?
質問者の、
「金儲け」に躊躇がある・・・に対し
回答者は単純モデルで、
「金儲け」は誰かに価値を提供し、世の富を増やしていく活動であり、どんどん金儲けしていいんです!
と回答しているわけです。
うーん、そうね〜。
ま、それはそれでいいと思います。
でもそれで、質問者の躊躇はスッキリするでしょうか?
価値=お金の動き(経済)ではない、ということを忘れてはならない
現実社会は当然もっと複雑だから
モデルは当てはまらないことも多い…
それは当たり前です。
でも何か変な感じ。
単純化して分かりやすくするとは、大事なことを見えにくくする、でもありますから、
「見える化」「劇場化」「分かりやすく」「ひと目で」
なんていってるときには、注意が必要だし、
みんなが「そうだそうだ!」というときにはちょっと立ち止まって、冷静に考えてみましょう。
(こういう姿勢、大事です。)
さきほどの例で、
・「富」とはなんだったか
・「お金」とはなんだったか
・「仕事」とは何か
・「価値」とは何か
また現実の世界では、
・なぜ経済格差が生まれるか
・この単純モデルと今のお金の違いはどこにあるのか
などを考えてみるといいですよね。
たとえば、
Bが作った家をAは気に入らず、いらないといったらどうなるか?
Bの作った家はある
お金はAに1万円
これって世界の富は2万円ですか?
少なくとも「経済」とは、お金の動きをカウントすることなので世界経済は「ゼロ」。動きなし。
しかしBは自分が作った家が好きで、自分で住むことにして幸せに暮らす
それを見たAが、なるほどと参考にし自分も好きな家を作って幸せに暮らす
相変わらず、世界経済はゼロ。
世界の人の金融資産合計額と、世界に生まれた実質価値の富とは、どちらが多いか?
そしてこの話、
「現金を刷り増す」あたりから不明度が高まりだすんですが・・・
最初は、実質価値の富の方が現金よりも多かったですよね?
それが、途中でもっとお金を刷ろうということになる。
今はどうでしょうか?
紙やコインの現金でなくとも、銀行や証券会社や保険証券にたくさんのお金がありますが、
世界中の人の現金や預金を合計した額と、世界に生まれた実質価値の富とは、どちらが多いでしょうか?
いやぁ面白いですね〜。
僕は、富や価値や仕事を、お金だけで考えるから答えが出ないという考え方の持ち主です。
(絶対解答ということではなく)
ママ起業家総研にアーカイブした
なども参考になるかもしれません。
しかし「お金」は便利なので、価値が高いのは事実です。
ですから、ママ起業家の皆さんもしっかりと向き合いましょう。
ただまぁ、
人間にとって大事なのはそれだけじゃないってことを
当たり前に意識しつつやれたらいいですけどね。
今日も豊かな一日を〜。
ではまた。