「盆栽のある暮らし」を提案

命あるアートであり、時を越えた物語を紡いでくれる貴重な日本文化である「盆栽」。

上場企業サラリーマンからプロ盆栽技師に転身されたご主人と共に、盆栽のサブスクやリユースサービスなど新たなスタイルで「盆栽のある暮らし」を提案している「植物再生工房ReBonsai」。

その代表を務めるのが、ママ大13期生である盆栽若子さんです。

佐賀県にて有田焼の窯元に生まれ、幼い頃から日本のモノづくりの世界的人気を目の当たりにする。 大学時代には、海外留学や15ヵ国のバックパッカー旅を経験。様々な国を旅する中で、Made in Japanの素晴らしさを改めて認識し、大手外資系コンサルティング企業や日本車の輸出企業で活躍。 長男の出産を機にママ大へ入学、卒業と同時に「植物再生工房ReBonsai」を立ち上げる。

“ママ”になって、人生をアップデート

若子さんがママ大に出会ったのは産後4か月の時、初めての育児に少しだけ慣れてきて色々と考える時間が出てきた時期だったといいます。

育休中だからこそ考えた、これからの人生。

「当時は会社員として育児休暇を取得中。会社での仕事は大好きでしたし、育児との両立を頑張りたいと思っていましたが、

復帰後はこれまでとは違う限られた業務中心になると伝えられたことで『会社だけに頼っていたら、今後やりたい仕事にはなかなか携わることができないのでは』という漠然とした不安を抱いていました。」

 

夫婦の夢だった「地方移住」

そしてもうひとつ大きなきっかけとなったのが、もともとご夫婦で持っていた「自分たちの好きな自然豊かな環境で暮らしたい」という「地方移住」への想いでした。

ただ出産前までは、東京育ちのご主人の方が強く移住を希望されていたくらいで、若子さん自身は「仕事もあるし本当にできるのかな」と半信半疑な部分もあったそう。

母になって改めて気づいた、自分の原点

「私の実家は先祖代々ずっと有田で窯元をやっていることもあり、親戚をはじめ周りとの繋がりがとても強い土地柄で育ってきました。

若い時はその部分にちょっとした反発や息苦しさを覚えたりもしましたが、

里帰り出産をして子どもが生まれてみて、自分がそういう繋がりを欲していることや、そういった関係を大切にする環境で暮らしたいと思っていることに気づきました。」

理想のライフスタイルを実現する“起業”という選択

ご主人が好きな山、若子さんの好きな海にアクセスできる環境に住みたい。家族の時間もたっぷりとりたい…。

お子さんが産まれたからこそ、「いつかこういう風に生きることができたら」とイメージしていた理想のライフスタイルを、本気で手に入れたいと思うようになったという若子さんの頭にふと浮かんだのが、「起業」という言葉。

今日が残りの人生で一番若い日

何かの本で読んだ「今日が、残りの人生で一番若い日」という言葉の意味をひしひしと感じる中で、やりたいことはまだ決まっていないけれど今行動を起こさないと!と辿り着いたのがママ大だったといいます。

他にはないママ大の魅力とは?

ただ入学前は若子さん自身ですら「子どもがいながら起業なんて難しいのでは…」という疑問も持っていたそうですが、何が決め手となってママ大入学を決断したのでしょうか?

「お金」だけがゴールじゃない起業塾だったから

「他の起業塾なども調べましたが、いかに利益を上げビジネスを成功させるかという点に注力しているところが多いと感じました。もちろんそれも大切なことですが、

ママ大に惹かれたのは、ここならば家族との時間も自分のビジネスも同じように大切にしながら自分らしいスタイルで起業する方法について学べそうだと思ったからです。」

仕事も家族もどっちに大事にしたいから

「無理しすぎず家族との時間も持ちたいんです、なんて言ったら本気じゃないと思われそうだと不安でしたが、子育てや家族にもしっかり時間を割きながら仕事も本気でがんばるということは決して中途半端な気持ちではないということを、

教える側の洋子さんたちがわかってくださっていることが安心感につながりましたし、そうやって自分の人生そのものに真摯に向き合って活躍されているOGの皆さんの姿も後押しになりました。」

理想の生き方に近づくための起業がここにはあった

ここで学べば自分ひとりではできないような起業の形ができるかもしれない。

そしてその先には、家族と共に好きな土地で、自分らしい仕事をしながら暮らすという、これまでは夢に過ぎなかったことが実現できるかもしれない。そんな期待と共に、若子さんのママ大での学びが始まりました。

「移住」「日本文化」…点が線になる感覚

最初は何で起業したいか全く決まっていないまま飛び込んだという若子さんですが、ママ大学長である近藤洋子さんの印象は、少し違ったようです。

日本ママ起業家大学学長 近藤洋子

大事なのは、「絶対に形にする」という強い想い

「入学当時はまだ20代だった若ちゃんと初めてお会いしてまず感じたのは、これまでたくさんの生徒さんと真剣に向き合ってきた経験と照らし合わせてみても、この方は何も心配ないなということでした。

具体的にやりたいことは決まっていなかったかもしれないけれど、得意なことや興味のある分野があり、自分と家族がこれから何を大切にしながらどんなふうに生きていきたいかということについて、ご自身の言葉できちんと語ることのできる女性だと感じ、それらを丁寧に整理していけば、必ず若ちゃんにしかできないことが見つかると確信していました。

そしてもうひとつとても印象的だったのが、ご主人とのパートナーシップ!ご主人がママ大入学を応援してくれていることはもちろん、ビジネスを含め今後の生き方について、いつでも自然に夫婦単位で考え向き合っている姿を見て、新たな時代の生き方の指標になっていくのではと思いました。」

ママ大の授業で良かったこと

実際、ママ大の授業で良かったこととして、「自分の強みや経験、興味などを深堀りしてもらうことで、自分だけでは気づくことのできなかった発見ができた」こと、そして同時に「全てを導いてもらうのではなく、自分自身で考え道順を作っていくことで納得感を持ちながら前進できた」ということを挙げてくれた若子さん。

『希望するライフスタイルと実現するために必要なビジネスの形』

「いわゆる起業のノウハウ的な知識を学べるだけではなく、『自分の希望するライフスタイルと、それを実現するために必要なビジネスの形』を徹底的に考え抜くことが、ママ大の特長だと思います。

自分たちの理想とするライフスタイルを叶えるためには何が必要か、授業の時間はもちろんですが、日常生活の中でも夫と共に深く話し合いました。」

“やり方”だけではなく、“時代を俯瞰する力”が身に付く

またもうひとつの特長として話してくださったのが、「ママ大にはSDGsなど今後世の中がどんなふうに変化していくかという未来を見据えた大きな視点があり、その新時代に対して、それぞれがどんなふうにアプローチしていくかと繰り返し問いかけてくれる」ということでした。

自分の良さを客観的に整理してもらうことに加え、そういったこれからの社会が求めるニーズを織り交ぜながら、この要素を組み合わせたらこんな新しい可能性があるのではないかという話をしてもらったことは、とても大きかったといいます。

“自分ならでは”の掛け合わせで生まれたビジネス

自身が育った環境や、海外経験を通じて日本文化の大切さを発信したいと想ったこと、ご主人や家族への想い…そうやって出てきた若子さんならではの数々の要素と向き合い、組み合わせて生まれたのが「植物再生工房ReBonsai」でした。

自然界の山野の風景を小さな鉢の上で表現する、世界的にも類まれな「命あるアート」であり、大切に育てれば100年先も生きている可能性がある盆栽。

そんな貴重な日本文化の価値や重みを充分理解しながら、気軽にトライできるサブスクや、社会問題の解決にも繋がるリユースといった仕組みを取り入れることでより多くの方にその魅力を発信するビジネススタイルは、他の誰でもない若子さんだからこそ創り出せた、未来に繋がる仕事だと感じます。

夫婦や家族の絆がより深いものに

自分たちの目指す夢に向かって歩き始めた若子さん。今は日々どんな生活をし、今後どのような未来を思い描いているのでしょうか?

夫婦でお酒片手にアイデアを共有し合う、至極の時間

「息子はまだ1歳になったばかりということもあり、今はまず日中は子どもと全力で向き合い、めいっぱい遊ぶと決めています。

そして昼寝中の1~2時間など隙間時間をビジネスに充てています。また、子どもが寝た後、夫と毎晩必ず今後のこと話すようにしています。

昼間は、夫は仕事、私は子育てと別々に過ごしている間にふと浮かんだアイデアをお酒片手に共有しあう、その時間がお互いにとって楽しみとなっています。起業を決めたおかげで夫婦仲もさらに良くなったかもしれません(笑)」

ビジネスは自分と家族と地域が幸せになるために

自分たちだけが潤うのではなく、ビジネスを通して自分が住む地域や地元を盛り上げたい。そして、ビジネスを通して家族の繋がりも深くしたい。

そんな想いのもと、単にビジネスを成功させる方法だけではなく「こう生きたい、こういう存在になりたい」という生き方や目標を絡ませながら、ご主人と共に今も様々な模索を続けているといいます。

盆栽がつなぐ、地元有田との関係

希望する移住先とのコンタクトも少しずつ始めており、先に移住された方や地域に住む方々と交流する中で、盆栽を通して地域の活性化のために何かできないかというような話もされている他、ご自身の地元である有田のためにも動き出しています。

「起業後、窯元をやっている従姉妹に盆栽の鉢を作ってもらうことになりました。15歳くらい年上なので、今までは親戚のお兄ちゃんという関係で仕事の話などはあまりしたことがありませんでしたが、今回起業や私の想いについてしっかり話をしたらすごく喜んで、応援する!と言ってくれて本当に嬉しくて。同時に、親戚と新たな関係性ができたことも大きな収穫だったと感じています。」

あなたにとっての成功とは?

最後に「あなたにとっての成功とは?」という質問を投げかけると、「家族でどういう暮らしを目標にして生きて行くかについても、毎晩夫と話しています。

希望とするライフスタイルを持ち、それに合わせた仕事のやり方を考えられることが、起業の醍醐味なのかなと感じています。私達はまだ歩き出したばかりで、これからが本番。

ママ大で得た半年間の学びを何倍、何十倍と昇華させられるように、楽しみながら進む中で、私達なりの『成功』を形にしていきたいです!」

と答えてくれた若子さんの日々は、すでに理想とするライフスタイルの途上にあると感じ、家族と共に未来に向かう毎日の充実ぶりが伝わってきました。

自分が良いと感じた価値観を信じて進むことのできる強さ

他人の意見に振り回されず、自分が良いと感じた価値観を信じて進むことのできる強さを持ち、

自分たちがどう生きて行きたいかを一番身近なパートナーであるご主人と共有しあいながら前進する姿は、しっかりと地に足が着いているのにとても軽やか!

お話を伺ったのは、折しもあと数日で30歳のお誕生日を迎えるという日。

「ReBonsai」というビジネスそのものはもちろん、若子さんたちの生き方そのものが、新しい時代をしなやかに楽しみながら進んでいくモデルとなっていくのではないかという、未来への大きな可能性を感じるインタビューでした。


このインタビュー&記事を書いたのは

佐々木はる菜さん(現役ママ大生、ライター)

株式会社リクルートを経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は、月間PVが2000万を超える人気女性誌のwebサイト『LEEweb』でコラムを連載、主にママ世代に向け国内外のトレンド、商品・サービスや社会的な取り組みなどを幅広く執筆している。子育て中の視点を活かした取材によるリアルな体験記事が得意で、2人の子どもを連れて海外取材を行った経験も。その他、企業サイトのコンテンツ作成や起業家のインタビュー記事制作などに携わる。出産離職や海外転勤など自身の経験から、多様な生き方や女性のはたらき方、駐在妻についての情報発信も目指し、ママ起業家へのインタビューを続けている

ライター佐々木はる菜ホームページはコチラから!

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